パーソナルトレーニングだと身体が軽くなるのに、なんで自己流でやると身体が重くなるの?
横浜市南区井土ヶ谷にあるプライベートジム、小松パーソナルトレーニングジム代表の小松弘和です。
目次
パーソナルトレーニングだと身体が軽くなるのに、なんで自己流でやると身体が重くなるの?
脚トレーニング完了。内転筋メイン。
脚のトレーニングは内転筋メインでした。
内転筋上→内転筋下→内転筋中→大臀筋上側内→大臀筋上側外→大臀筋下側外の流れで締めました。
内転筋
バーベルワイドデッドリフト50kg、レッグプレスナロウスタンス50kg、ブルガリアンスクワットダンベル2kg、バーベルフロントランジ20kg、レッグプレスワイドスタンス50kg。この日の脚の種目は、全て内転筋狙いにアレンジしてます。
大臀筋
ヒップリフトダンベル10kg、リバースバイパー自重、ウォーキングランジ自重。
今日は所要時間45分でした。サブはヒラメ筋でした。脚はそもそも力を分散するように出来ているので、ボディメイク目的ならばかなり考えてやらないと、効率の悪いウエイトリフティングになってしまいます。
今の自分の使用重量は、普通のやり方であれば正直高校生でも出来る位軽い重量です。しかしながら、どんなにもがいても足掻いても、これ以上の重さは動かないというやり方でやっています。
ダイエット・ボディメイク用の複数のトレーニングテクニックを使っているからですね。
逆に関節痛改善・機能改善・競技能力向上目的であれば、キチンと筋肉を正しく使えるようにしてから、流れるように身体を動かすトレーニングに繋げていきます。重たいものを軽く動かせるようにするトレーニングですね。
今はボディメイクに集中していますが、その内こういったトレーニングも再開しようと思っています。
パーソナルトレーニングだと身体が軽くなるのに、なんで自己流でやると身体が重くなるの?
題名にはパーソナルトレーニングとしていますが、パーソナルトレーニングに限らず、その方に本当に必要なトレーニングが正しくできると、身体は羽が生えたかの様に軽く感じます。
逆に自分でがむしゃらに運動すると、すごく疲れて調子が悪くなってしまうなんてことはありませんか?
今日はその理由と、一番大切な改善への考え方を書いていきます。
筋肉をつけるのなんて簡単?
一般的には重たいものを動かしていれば、筋肉が勝手につくという風潮です。しかし真面目にトレーニングをしている方はおわかりかと思いますが、筋肉は簡単にはつきません。使えていない場所は特に、です。
そればかりか間違ったトレーニングをして、怪我をしてしまう方も少なくありません。改善するために頑張ってトレーニングしているのに、症状が悪化してしまうなんてこんなに悲しいことはありませんよね。
自己流でトレーニングすると身体が重くなる理由
ずばり自分でがむしゃらに運動すると、自分の得意な筋肉の部分ばかり使ってしまいます。その方が楽に動かせるからですね。それが筋肉のバランスをさらに偏らせて、結果余計に得意な筋肉ばかりを使う癖が増強されることになります。
なのでトレーニングが終わった後も、ずっと同じ筋肉を使い続けることで疲れてしまいます。筋肉も一部分だけ疲労で固くなり、代謝も悪くなりますので太りやすい体質になってしまいます。
さらに特定の筋肉ばかり使っていると、プロポーションのバランスも悪くなります。女性では特に、猫背の原因となる筋肉の動きがパターン化されてしまう傾向があります。これは自分の指導経験でも、年齢問わず多くの女性を悩ませる問題です。
そしてこれが本当に厄介なのは無意識にやっていることですね。ご本人は得意な筋肉を使ってやる!なんて気持ちは微塵もありません。脳が勝手に調整してくれています。なので意識的に改善するのが難しいのですね。まさに悪循環です。
慢性的な関節痛の原因
慢性的な関節痛も、偏った身体の使い方が主な原因であることがほとんどです。動きの悪い癖で筋肉のバランスが悪くなってしまい、その方の関節に掛かる負担が限界を超えると痛みが出ます。
しかし痛みは身体からのSOS、サインですので無視せずに適切に対処すれば改善はそんなに難しくありません。風邪と同じですね。こじらせると治すのが大変です。
痛みを無視し続けてしまうと、身体が自分でなんとかしようと理に適わない変な動きの癖をつけて、痛みを和らげようとしてくれます。
逆に言えばその変な動きの癖がなければ、痛くて動けなくなってしまいますので、ある意味身体には感謝しなければいけないかもしれませんね。わかりやすい例は背骨が極端に曲がっている、O脚、X脚等ですね。
身体改善への考え方
ということは、あなたの悩みの原因が動きであれば、まず変な動きの癖の原因を探し出して適切な正しいトレーニングで解消しなければいけません。
そうしないと動きの癖が取れませんからすぐ元に戻ります。その原因は右の骨盤が動かない、肩甲骨の左右差、骨折の後遺症で特定の筋肉が弱っている等、人それぞれ理由は様々です。
トレーニングも他のスポーツと同じくらい技術が大事
トレーニングも他のスポーツと同様に、技術が全てです。アマチュアスポーツとプロの技術の差は歴然ですが、トレーニングは素人目ではパッと見で違いが非常にわかりづらいです。
ダンベルを持ち上げる動き一つをとっても、野球の投球と同じくらい注意点が存在します。この辺の認識の違いが結果を左右します。適当に動いても適当な結果しか出ませんので、このことは頭の片隅に入れておいて下さいね。
トレーニングは目的に応じて使用重量もどんどん変わる
タイムが全て、重さが全てであれば比較的わかりやすいのですが、トレーニングでは目的に応じて使用重量もどんどん変わります。
例えば関節を滑らかにするためのスクワットと、お尻をピンポイントで鍛えるためのスクワットでは、使用重量に天と地ほどの差が出ます。自分の体重でのスクワットでは、負荷が強すぎて上手くお尻が使えないなんてことも良くあります。
例えばスクワットでは全身を使ってようやくできる重量で、お尻をピンポイントで鍛えようとしているなんてことは現場ではザラにあります。これではどう頑張ってもお尻を使えません。笑い話のようですが、ご本人は真剣ですので悲劇ですね。
有名人のトレーニングは真似しちゃ駄目!?
よくスポーツ番組で有名スポーツ選手が、トレーニングしている風景が流れていますが、その種目と使用重量だけを真似てしまうと失敗してしまいます。
どのような意図でその方がその運動を行なっているかが、パッと見でわからないからですね。わかっていれば同じ効果を出すことが出来ます。
正しいトレーニング方法がわからない、誰も教えてくれない。それが皆様を混乱させている要因の1つかもしれませんね。
正しいトレーニングは絶対に気持ち良い
人間は基本的に、関節に負荷がかかると本能的に嫌な感じがします。途中でやめたくなります。腰痛や膝痛等の関節痛に繋がる身体に悪い動きです。
筋肉に正しく負荷がかかると筋肉はキツイのですが、不思議と皆様気持ち良く感じます。辛いけど本当に上手い料理は、辛いけど上手いからどんどん食べちゃう、みたいな感じでしょうか。この表現はちょっと違いますかね。
これはシンプルですが大切なバロメーターです。なにか運動して腰が痛くなっちゃうのであれば関節に、気持ち良く汗をかいてどこも痛くなく、心地良い疲労があれば筋肉に負荷がかかっているのでは。まずはそこからです。
子供から学ぶこと
この点子供は正直です。運動が好きな子は理に適った気持ち良い動きができているので、どんどん運動します。
逆もまた然りですね。運動が嫌いな子は動くと嫌な感じがするので運動しなくなります。理由は前述した通りです。これはもったいないですよね。動きを修正すれば運動を好きになってくれるかもしれません。
誰でも悪い動きをすればウォーキングでも怪我しますし、物を拾おうとしただけでぎっくり腰になったりします。もちろん重りなどの負荷がかかっていれば、余計に怪我のリスクは上がります。自己流のトレーニングのリスクはここにあります。
余談ですが自分にも1歳の息子がいますが、ちょいちょい変な動きをしそうな時は手を貸して修正しています。足関節が多いですね。一番負担が大きいからでしょうか。大人も足関節が原因で股関節・膝・腰を痛めている方、大勢いらっしゃいますし。
それにしても赤ちゃんのスクワットは本当に理に適っていて、きれいにしゃがみます。理想の動きですね。
正しいトレーニングの効能
実際その方にとって本当に必要な筋肉が使われると、全身の筋肉のバランスが良くなって姿勢が良くなります。各関節の負担も適切に分担されるので痛みも緩和しますし、プロポーションも良くなります。
それだけでなく東洋医学的には血流が良くなって、経絡=気の流れも改善します。ということは自律神経のバランスも良くなって、トレーニング後の体調も良くなります。
さらに頭蓋骨が正しい位置に置かれることで、脳の働きも改善します。効能を挙げればキリがありませんね。
まとめ
動きに問題のある方は
運動に限らず日常生活で身体を動かして、身体のどこかに違和感や痛みがあれば、無意識に関節を痛める動きをしている可能性があります。
その場合はキチンと理に適った動かし方に修正することが、あなたの目標達成への近道かもしれません。動きに問題のある方が、動きを修正しないと延々と対処療法をし続けることになってしまいます。
これは運動をしたくない方が、色々な食事ダイエット法を渡り歩くことに似ていますね。単に体重を減らすだけが目的であれば問題ないかもしれませんが、プロポーションを良くしたい目的であれば食事だけではかなり遠回りです。
食事制限だけのダイエットですと、全てのプロポーションが小さくなるだけですからね。こういう方は自分に合った継続できる運動法を探すことが先決です。
パーソナルトレーニングに限らず、筋肉をキチンと使って効率良く、関節には無駄な負担をかけないように動かせば、関節の痛みなく最高に楽しくトレーニング出来ます。まずは皆様無意識の無駄な力みを取る事からスタートします。
この記事を読んで、あなたを悩ませる関節痛やプロポーションの問題は自分の動きに問題があるのかも。と気付けただけでも改善への道を前進できています。私が皆様に一番伝えたいことでもあります。
あなたの目的に合った方法を探しましょう
目的に応じたトレーニングができれば、自ずと目標は向こうから近づいて来てくれます。もし目的にかなわないトレーニングをしていたら、目標はどんどん逃げていってしまいます。トレーニングを治療と置き換えても良いです。
もちろんパーソナルトレーニングではその辺のポイントを押さえて実施しますので、結果も狙って早く出せますが、自己流でもポイントを外さなければ、ゆっくりペースでも改善は可能です。
身体を改善するために一番肝心なことは、改善することを諦めない心ですね。そうすれば、いずれあなたの目的に合う方法がきっと見つかります。やみくもに探さずに、運動中の痛みをバロメーターにして、あなたの目的に合うかどうかで判断しましょう。